九十九里地域を代表する海の幸であるイワシ。
「いわしの卯の花漬け」は、九十九里沖で獲れた片口イワシを酢漬けにし、おからで漬け込んだ料理。
11月~3月頃にとれるセグロイワシ、大イワシが使われ、日々の常備食はもちろん、正月のふるまい料理として食ベられています。
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カネヨン水産
創業以来100年にわたり、昔ながらの素朴な味わいを保ち続けています。すべて手作りなので安心して食べられます。
京都府で正月に食べられる雑煮は、丸餅と頭芋(かしらいも:里芋の親芋のこと)、大根、そしてブランド京野菜の「金時人参」を入れることも。丸餅は円満と長寿を願い、頭芋は子孫繁栄・立身出世、大根は、丸く切れば円満を意味します。金時人参はそのあざやかな赤色から魔除けのためとも言われています。
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一乗寺中谷
北海道産の厳選した昆布、上質な花かつおで引いた出汁に、京都の老舗の甘みの強い白味噌を合わせ、根菜を具として加えて作ったお雑煮です。
ニシン漁が盛んに行われていた頃の道南地域では、ニシンを岸に追い込んでくれるくじらは、縁起ものとして大切にされていました。ニシン漁の豊漁を祈願し、くじら汁はお正月に食べられてきたそう。巨大なくじらの姿にあやかって、大物になるようにと縁起を担ぎ、年越しや正月に食べる地域もあります。
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函館 さくら家
1921年に建てられ、昭和の始め頃からは駄菓子屋、1995年に一部改装し甘味処として活用されていた建物。今はお正月に関わらず、年中くじら汁が食べられます。
雪深い地方の冬に、動物性のタンパク質不足を補うための保存食として重宝されています。にしん、大根、にんじん、こうじ、白米、塩などを混ぜ合わせて発酵させる「なれずし」の一種。にしんの代用として、鮭、鱒などを使用することも。正月前には必ず漬け込み、正月のごちそうとして食卓には欠かせない料理です。
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そば工房 源助さん
地元米を使った米こうじを使用。熟練者が作るにしんずしは、甘く味わい深い仕上りに。お店は道の駅清流の里しろとり内にあり、提供期間は冬季のみ(11月下旬~3月上旬)。
貝柱のだしで煮込んだきくらげ、わらび、里芋などが入っています。会津塗のなかでも、浅めに作られた手塩皿に盛り付けられ“こじゅうのつゆ”がなまってこづゆという名前に。100年以上前から食べられており、昔は二つのお椀に分けて提供されていましたが、昭和60年代頃からは一つのお椀で提供されるようになりました。
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会津 二丸屋武蔵亭
定期的に検査しメンテナンスされた地下水をふんだんに使用し、大地の恵を存分に受け、夏は暑く、冬は厳しい寒さの会津の風土ならではの味わいが楽しめる食事処です。
煮干しのだし汁に焼いた角餅が入っています。鶏もも肉、高野豆腐、大根、にんじん、ごぼう、いくらなど、とにかく具だくさん。雑煮の餅を取り出して、甘いくるみだれにつけて食べるのは、岩手県の宮古地域ならではです。
いりこのだし汁であん餅を煮て白味噌で仕上げたお雑煮。あん餅から甘い小豆が溶けて独特の甘じょっぱさがくせになりそうな味わい。当時、砂糖は貴重品で、明治時代から年に一度、とっておきの砂糖を使った正月の特別な料理として食べられるようになったそう。